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再現性、生産性、社会的意義の三要素で出資を即決【シリーズB資金調達特集vol.5】
グローブアドバイザーズベンチャーズLLP×株式会社モニクル

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「自由な発想で、くらしとお金の新しい価値を創造する」ことを目指し、日本の金融サービスのあり方を再定義したい、という大きな目標を掲げる株式会社モニクル。この度、2023年9月6日に、シリーズBラウンドで総額約13億円を調達したことを発表いたしました。(モニクルコーポレートサイトでのお知らせはこちら

今回調達した資金を活用し、お客様の多様なニーズに対応できるサービスをさらに拡充し、「誰もがお金に関する正しい意思決定」ができる社会を目指し、進んでまいります。

モニクルプラスでは、シリーズBの資金調達の発表に合わせて、本ラウンドで引受先になっていただいたベンチャーキャピタル(VC)やコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)、ならびに事業会社の投資家の皆様と、モニクルの代表取締役CEO原田慎司との対談をシリーズでお届けしています。

5回目となる今回は、グローブアドバイザーズベンチャーズLLPのパートナー、秋山友紀氏との対談の様子をお届けします。

秋山友紀

グローブアドバイザーズベンチャーズLLP 
パートナー

秋山友紀 Yuki Akiyama

2006年9月早稲田大学政治経済学部卒業。2007年1月UBS証券株式営業部に入社。2008年にヘッジファンドのスピードウェル/ Nezuに転職し、東京/シンガポール/香港でアジア株と日本株の運用に携わる。2017年1月に東京に戻りミレニアムキャピタルに入社、引き続き日本株のポートフォリオマネージャー。2019年11月、京都に拠点を移し、ヘッジファンドでの株式運用を卒業。東京と京都を行き来し、スタートアップへの投資を始める。

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株式会社モニクル
代表取締役CEO

原田 慎司 Shinji Harada

山口県出身。一橋大学卒業後、大和総研、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、ドイツ証券およびシティグループ証券に証券アナリストおよびM&Aバンカーとして勤務。シティグループ証券では総合電機業界の調査責任者を務める。2013年に株式会社ナビゲータープラットフォームを共同創業。その後、2018年に株式会社OneMile Partners(現:株式会社モニクルフィナンシャル)、2021年に株式会社モニクルを設立。現在はモニクルの代表取締役CEOを中心として金融サービステック事業を展開中。

上場株から未上場株へ 15年間投資に関わる

原田:本日はよろしくお願いいたします。実は秋山さんとは以前からお付き合いがあって、知っていることもあるのですが、あらためてご経歴を教えていただけますか?

秋山:
2007年に新卒でUBS証券に入社しました。それから2008年にヘッジファンドのSpeedwell/ Nezu Asia Capital Managementに転職しました。周りからは新卒2年目でヘッジファンドに行っても続かないと言われ、結構反対されましたね。入社してすぐは、アナリストとして日本のテック企業を担当していました。

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原田:当時、若くてヘッジファンドに行く方は少なかったから、秋山さんは目立っていましたよね。

秋山:若い人も少なかったし、女性も全然いなかったんですよね。特に、私はテック企業という割とハードなセクターの担当だったので、当初は「DRAM(ディーラム)って何?」みたいなところから始まりました。

それから、アジアのテック企業も担当することになり、2011年にシンガポールに移りました。その後
、ポートフォリオマネージャーとして、日本株全体を担当し、シンガポールオフィスと香港オフィスで合わせて6年くらい勤務しました。2017年に帰国し、ミレニアム・キャピタルに転職して、引き続き上場株の投資に関わりましたが、2019年に結婚を機に退職して、京都に引っ越したんです。

そのタイミングで声をかけていただき、スタートアップへの投資をするようになりました。現在は京都に在住しながら、仕事を続けています。今回は、産後初の子連れ出張で東京に来ました。

原田:初めて秋山さんとお会いしたのは、私がシティグループ証券で勤務していたころなので、15年近く前でしたね。お互い、なかなか激しい仕事をしていましたね。

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「モニクルのここが良かった」 3つのポイント

原田:モニクルに興味を持っていただいたのはなぜでしたか。

秋山:最初は、元々知っていた原田さんの会社ということで興味を持ちました。やはりアナリストをされていたご経験から、いい会社も悪い会社もいろいろと見ておられるので、目が肥えていると思うんですよ。そこから自分で事業をしたり、起業をするのって相当ハードルが高いですよね。

まさかノリで起業したりはしないだろうし、いろいろとお考えがあるんだろうなと感じたので、お話を聞いてみたいなと思ったのが一番最初ですね。

原田:そうだったんですね。確かに、上場している優良企業をたくさん分析してきたので目線が上がったと思います。これからのステージでは活きるかなと思うのですが、起業からPMF(プロダクトマーケットフィット)までは「当ててなんぼ」のところもあり、組織も一から作る必要があるので、アナリスト時代に見たものとはまた別世界を経験しました。

実際にモニクルについて話を聞いていただいて、いかがでしたか?

秋山:特に子会社で展開されている資産運用サービス「マネイロ」について、非常にいいなと思ったポイントが3つありました。1つ目は再現性の高さ、2つ目は生産性の高さ、そして3つ目が社会的インパクトの大きさです。

1つ目の再現性の高さは、マーケティング、採用、そしてファイナンシャルアドバイザー(FA)の教育が仕組み化できているところです。市場は大きいし、再現性をもってできるシステムができていれば、スケールできると思いました。2つ目の生産性の高さについては、オンラインでビジネスが完結するところや、競合他社との比較表を見せていただき、出てきた実績の高さにも驚きましたね。

原田:嬉しいです。ありがとうございます。3つ目の社会的意義については、いかがですか。

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秋山:3つ目の社会的意義については、御社のサービスが日本で資産運用のイメージがよくなったり、お金の心配がなくなったりというところに寄与できると思ったんですよね。

例えば、資産運用の一つである投資について、「怪しい」とか「よくないこと」という悪いイメージが根付いてしまっていると思うんです。私自身もこれまで15年間投資をしてきた中で、親戚の間でイメージが悪いなど、個人的に感じてきたこともあります。

確かに、残念ながら投資といって結構怪しい営業をしている人もいますし、相手のニーズに合わない商品を勧めることもあるのも現実です。ただ、投資自体は決して悪いことではないし、ちゃんとその人ごとのニーズに合わせて選べば、豊かなくらしにもつなげることができますよね。適切に資産運用できる人が増えることは、すごく社会的意義のあることだと感じています。

お互いの印象「大人スタートアップ」「意思決定の速さ」

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原田:御社は本当に判断が速かったですよね。他の投資家さんには特に影響されずに、独自のロジックと調査で判断ができるという点で、貴重な存在だと感じています。

秋山:確かに、あんまり他人の言うことは気にしないですね(笑)。私自身が、上場株の投資をするようなマインドで見ていることも影響しているかもしれません。

原田:投資を決定いただく前に行ったマネジメントインタビューは、アナリスト時代の機関投資家ミーティングのような雰囲気でした。DD(デューデリジェンス)で聞かれるポイントも、超端的に大事なところだけですもんね。ただ、それができるのってやっぱり調査力、分析力があるからだと思います。

秋山:今回は、元々原田さんを知っていたので、怪しい人たちじゃないとわかってたことも大きかったですよ(笑)。原田さんに対しては、最初から今もそうですが、やっぱり同じ仕事を経験していたということで、安心感と親近感があります。

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原田:御社ではいろいろなベンチャー企業に投資をされていて、あらためて他と比較して、うちの魅力ってどんなところに感じていただけましたか?

秋山:モニクルは、「大人スタートアップ」だなと思っています。それというのも、未上場の会社をたくさん見ていますが、事業計画の値がほぼ達成されない数値に設定されていたり、社長に事業モデルの詳細をたずねても明確な答えが返ってこなかったりということもよくあることなんですよね。それに比べると、御社の事業計画は非常に安心感がありますし、信頼ができるんです。

原田:私自身、これまでも上場企業のことをずっと見てきた身なので、どうしてもそのレベル感でものを考えますし、上場後のことまでしっかりと先を読んでいかなければと思っています。

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秋山:未上場のマーケットでは、多くのスタートアップが数字で物を語らずに、ストーリーで語る傾向が強いと思います。だけど、上場した後ってそれだけでは通じない部分が出てきますよね。そこの準備ができておらずに上場する会社さんも結構あるなという印象がありますが、御社の場合はそれはすでにできているから、「上場は通過点」ともよく言われますが、本当にそうなれるんじゃないかと期待しています。

原田:是非そうなりたいです。

秋山:私達のファンドは、上場株の投資家が出資家なので、上場後も成長してくれる会社に投資したいという思いがあります。上場後に成長が止まってしまう会社が結構多いので、適切なタイミングで上場し、その後も成長できる会社を増やしたいなと思って、未上場企業への投資も始めました。そういう意味では御社は準備万端だなと思います。

原田:ありがとうございます。これからも、よろしくお願いいたします!

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参考資料

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