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【ROAD to EXPO 中編】全50回のポッドキャスト収録!怒涛の日々の幕開け
「15分で学ぶ!社会人のマネーHOW TO」ができるまで

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株式会社モニクルの、大阪・関西万博参加への道「ROAD TO EXPO」の中編です。ポッドキャストのパーソナリティーを務めた、当社取締役・証券アナリストの泉田良輔が、モニクルグループの共同創業者でもある泉田ならではの「金融教育」への思いも込めてお届けします。中編では、金融ポッドキャスト「15分で学ぶ!社会人のマネーHOW TO」の企画立案から収録、公開までをご紹介します。企画の中核を担ったのは、グループブランディング室(GB室)でした。企画担当、デザイン担当、そして泉田。「モニクルとして、金融教育に寄与するために、何を届けるか…?」限られたスケジュールの中で考え、実行し、形にするまでのそれぞれの怒涛の日々が描かれています。

 

年末に届いた「TEAM EXPOパビリオン」への参加内定通知

2024年12月20日の午後2時に「TEAM EXPOパビリオン」事務局から、11月の事前審査を通過し、参加内定が決定したとメールにて連絡があった。

事務局からなかなか返事が来ないので、GB室のメンバー間では「ダメだったのかなぁ」という雰囲気が出始めていたころだった。

そうしたこともあり、内定通知にはメンバーは大いに喜んだわけではあるが、さて内定したからには、先日の事前審査で発表した内容を実行に移していかないといけない。

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はて、内定通知を受け取った今日は12月20日で金曜日であり、今年も実質的にみんなと一緒に仕事ができるのは翌週しかない。GB室のメンバーは各々「どうしようか」「1月に本当に始められるのかな」という感じで週末を迎えることになった。

 

「金融リテラシー・マップ」との出会い

さて、翌週には早速、今回のプロジェクトとして、「何を(WHAT)」「どう(HOW)」始めていくかを話し合うことになった。

ポッドキャストに関しては、2024年11月から社内向けに「金融ポッドキャスト」を始めていたので、収録や編集については、GB室のメンバーもイメージできた。

社内向けポッドキャストでは、グループの主要事業の一つである金融サービスの核心である「金融とは何か」を知ってもらうため、私が「Finance 101」というタイトルでプログラムをスタートさせていた。ちなみに、「101」というのは米国の大学では入門コースという意味である。

ただ、今回は外部向けに発信する内容となるので、幅広く金融教育に貢献するために、どのような内容を「発信すべき」かということから考えなくてはならなかった。

ちょうど同じタイミングで、私が日本の金融教育がどのように行われてきたかをモニクル総研のレポートで調べていた。その中で、日本の学校教育の中で「金融リテラシー・マップ」が作成されており、金融教育の現場の指針となっていることを知った。

GB室のメンバーは、モニクル総研の運営も担当しており、その記事作成の中で「金融リテラシー・マップ」の存在を知っていた。今回のポッドキャストのプログラムは若い世代が対象となっており、金融の内容を幅広く知ってもらうためには、「金融リテラシー・マップ」に従うのがよいのではないかということになった。

「金融リテラシー・マップ」に関して簡単に紹介しておくと、何を学ぶかという「分野」と「分類」が整理され、対象世代ごとに学ぶ内容が示されている。今回は、このマップに沿って、内容を決めようということになった。

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全50回にわたる「金融教育ポッドキャスト」のスタート

今回のプロジェクトリーダーは広報担当の村岡さんだ。村岡さんがポッドキャストのコンテンツと脚本を準備することになった。

村岡さんが出してきた案は、なんと全50回にわたるプログラムであった。「金融リテラシー・マップ」に沿って、幅広い内容を届けようと思うと50回くらいにはなりそうということだった。

それを聞いたときは、2022年に開催されたカタール・ワールドカップでサッカー元日本代表の本田圭佑氏がロスタイムの時間を知った時の「7分?!」と驚いたときバリに、思わず「50回?!」と言ってしまった。

その50回のプログラムを終えた後には、「TEAM EXPOパビリオン」の展示・発表を行う際に、当日は特別ゲストをお呼びし、特別収録を行い、締めくくるという内容であった。

企画の第一印象としては完璧なのだが、50回分の収録と編集、および公開をどうするかというところが次の論点となった。

収録に関しては、MCとコンテンツ企画・脚本準備は村岡さん担当ということになった。また、編集に関しては、GB室のディレクターである穂積さんが既に社内向けポッドキャスト「Finance 101」で編集と公開を担当してくれており、今回もお願いすることにした。

初回の収録日は1月27日と28日と決まった。村岡さんは関西在住なので、出張時に複数回分の収録をまとめて行うという形にすることにした。なんといっても50回分あるので、都度10回分を収録するにしても5回出張しなくてはいけない計算となる。7月28日の展示・発表当時までに50回分のプログラムを公開していることを前提としているので、毎月1回は出張して収録をしないと間に合わない計算となる。「結構忙しいな」というのが当時の印象だ。

また、プログラム内容は事前審査での発表内容では「学生向け」としていたが、より実践的な内容を盛り込み幅広い人に聴いていただけるように、ブラッシュアップしようということになった。

コンセプトは「これだけおさえておけば、お金で大ケガをしない!」とし、リスナーの対象を社会人までも含めたいということで、プログラム名は「15分で学ぶ!社会人のためのマネーHOW TO」に決めた。

慌ただしかったが、なんとか1月にプロジェクトを前に進められる形にはなった。

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「15分で学ぶ!社会人のためのマネーHOW TO」収録開始

さて、いよいよ初回の収録日を迎えた。

収録日の前までに、村岡さんが脚本を準備し、その内容を私がチェックするという役割となっていた。

実はこれが大変だった。

最近でこそ学校で金融教育が義務化されるなど、浸透しつつあるされている状況になっているが、先ほどのモニクル総研のレポートでも見てわかるように、実は金融教育を受けてきていないのは、30代以上の世代だ。そして、まさにそれに該当するのが村岡さんだ。

村岡さんもモニクルに入社して以降、仕事の中で金融の勉強を続けてきてはいるものの、以前に金融機関に勤務したこともなければ、金融のプロというわけではない。

したがって、脚本を作るといってもそんな簡単な話ではない。収録に向けて脚本を作るという仕事はさぞ大変だったであろう。正直、どの時間にあれほど大量の原稿を準備していたのか不思議だ。実際、毎回といってよいほど収録当日まで脚本の詰めの作業は行われた。それは初回の収録だけではなく、毎回続くことになる。

さて、収録当日は、会社の会議室の一室を確保して、機材のセッティングからスタートする。ポッドキャストは動画とは異なり、マイクとそれに必要な機材の準備だけでよいのがいいところだ。事前に専用の高性能マイクも購入してあった。

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収録では、ラジオのようにMCの村岡さんと私が向き合う形で話を進め、穂積さんがディレクターとして音と時間を管理する役割分担となった。「15分で学ぶ!」とうたっているので、一応15分を目安に収めねばならない。

さあ、収録開始だ。

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村岡さんがMCを務めることになっていたものの、本職は広報であって、プロのしゃべり手ではない。やはり最初は緊張感もあり、はじめのうちはたどたどしいところや「15分で学ぶ!」というコンセプトではあるものの、専門的な話題であるために話がどうしても長くなってしまい、時間そのものが延長してしまうこともあった。しかし、そうした状況は回を重ねるごとに自然になっていった気がする。実際に視聴していただけると、その成長ぶりは感じていただけるであろう。

さて、収録は自分のグーグルカレンダーを確認する限り、初回を含めて合計6回にわたった。

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こうして振り返ってみると、6回で50本ということは1回あたり8から9回分の収録をしていたということになる。1回が15分だとしても編集は大変なことである。

私自身も一度にこんなに収録をした経験はなかったので、正直毎回疲れた。音声データの編集を担当した穂積さんも、「後半は疲れて声に覇気がなくなっていっていますね」というようなことを何度か言っていた記憶がある。同じ品質で収録をしたいという意識は毎回持ち合わせていたのだが。

また、この収録はSpotifyやAmazon Musicで公開していくため、編集だけではなく、サムネイルやアイコンのデザインも進行しなくてはならない。穂積さんのディレクションのもと、GB室のデザインチームも急ピッチでデザインを進行してくれた。ベースとなるデザインモチーフを開発し、全体のクリエイティブ監修は西尾さんを軸に動きつつ、暁さん、伊東さんのアメリカチームが公開に必要なパーツ作りを担うなど、時には時差を利用しながら第1回の公開準備に向けて頑張ってくれた。

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結果、初回収録を1月27日と28日にしたにもかかわらず、ポッドキャスト第1話を1月31日に公開することができた。

「モニクルプラス」では音声だけではなく記事も準備

今回のプロジェクトの前に始めていた、社内向けの金融ポッドキャスト「Finance 101」への社員からのフィードバックを踏まえると、音声だけでは込み入った情報を伝えるのには限界があるということを感じていた。

そこで、今回はポッドキャストとして音声を公開したのちに、その脚本をもとにモニクルグループの広報メディアである「モニクルプラス」では、テキストコンテンツも公開する運用とした。

モニクルリサーチでWebメディアを運用してきた経験から、同じコンテンツも様々なメディアに対応することでより幅広い人に活用してもらえるという狙いがあった。これからポッドキャストを視聴するという方がいれば、合わせて活用してもらえると嬉しい。

こうして、1月にスタートしたプロジェクトは、第50回目の収録を7月22日に公開をし、同月28日のEXPOでの展示・発表の本番を迎えることになる。

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株式会社モニクル
取締役 グループ戦略担当

泉田 良輔 Ryosuke Izumida

慶應義塾大学卒業後、日本生命保険、フィデリティ投信で外国株式や日本株式のポートフォリオマネージャーや証券アナリストとして勤務。2013年3月、株式会社ナビゲータープラットフォーム(現:株式会社モニクルリサーチ)を共同設立し、取締役に就任(現在は代表取締役)。2018年11月、株式会社OneMile Partners(現:株式会社モニクルフィナンシャル)を共同設立し、取締役に就任。2021年10月、ナビゲータープラットフォームとOneMile Partnersの親会社として、株式会社モニクルを設立し、取締役に就任。日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)。東京科学大学大学院非常勤講師。慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科修士課程修了。著書に「銀行はこれからどうなるのか」「Google vs トヨタ」「機関投資家だけが知っている『予想』のいらない株式投資法」など

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