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社内の業務改善プロジェクトは、事業をもっと魅力的にする大きな力になる
モニクル・新潟メンバー編 vol.3

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「金融の力で、安心を届ける。」をミッションに掲げる株式会社モニクル。モニクルグループは、モニクルをはじめ、金融サービス事業を展開する株式会社モニクルフィナンシャルと経済メディアを運営する株式会社ナビゲータープラットフォームで構成されています。

モニクルには、モニクルグループを支えるエンジニアやデザイナー、プロダクトマネージャー、マーケター、ディレクターなど、さまざまな領域のプロフェッショナルが集まっています。

そのうち、モニクルの開発部は、グループの各種プロダクト開発や、ソフトウェア・サービスの品質向上などの役割を担っています。株式会社モニクルフィナンシャルが提供するはたらく世代のお金の診断・相談サービス「マネイロ」をはじめとするプロダクトをモニクルのエンジニアが技術面で支えています。

今回は、開発部のエンジニアリングマネージャーである中川幸哉さんに、これまでの経歴や仕事内容、今後の展望などについて話を聞きました。

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株式会社モニクル
エンジニアリングマネージャー

中川 幸哉 Yukiya Nakagawa

新潟県上越市出身。現在は新潟市に在住。ReactやAndroidを軸に、モバイルアプリ開発やWebサイト制作、プログラミング技術記事の執筆等に携わっている。2011年にウォーターセル株式会社の初期メンバーとして参画し、国内アグリテックの黎明期には珍しかったモバイルアプリでのサービス提供を社内外で主導した。2021年からは家庭で役立つお金の知識を学ぶために金融サービス「マネイロ」に参画し、内製社内システムによる業務効率化に携わっている。著書に「たった1日で基本が身に付く! Androidアプリ開発超入門(技術評論社)」「基礎から学ぶ React Native入門(翔泳社)」他。会津大学コンピュータ理工学部卒。

アグリテックから金融サービステックへ

本日はよろしくお願いいたします! 中川さんは、モニクルに入る前は何をされていたんですか?

大学でプログラミングを学んだ後、業務パッケージソフトの販売・カスタマイズ・保守を担う会社に就職しました。そこでは、クライアント向けのWebシステムの開発や、管理システムのWeb移行プロジェクトにおける開発などを担当しました。

その後、農業支援のデジタルサービスなどを手がける会社に転職して、アグリテックに携わりました。

アグリテックですか?

転職当時の今から十数年前は、国内アグリテックの黎明期で、勢いがあったタイミングでした。営農に関するさまざまなデータを記録、集計、出力できる営農支援ツールを作っていたのですが、当時は珍しかったモバイルアプリでのサービス提供を進めました。自社のサービスはもちろん、他社の農業支援のサービス作りをお手伝いする機会も多く、AndroidとiOSの両方のアプリを開発していました。

当時の仕事内容をまとめたスライドがあるので、ご覧いただけると当時どんな仕事をしていたか、おわかりいただけるかもしれません。

当時、中川さんは書籍も出版されていますよね。

モバイルアプリのコミュニティに出入りしていたのですが、そのコミュニティでAndroidエンジニアが合同執筆して本を作ることになったんです。前職では、農業関連でGPSやGoogleマップを活用したアプリを作ることが多く、その知見を必要としていただけて、著者の一人として声をかけてもらえました。『Effective Android』という書籍です。

また、少人数でAndroidアプリとiOSアプリのどちらもを作る機会が多く、その知見を溜めていく過程で、Web連載や『基礎から学ぶReact Native入門』の電子出版の機会もいただきました。 

中川さんは新潟県ご出身で、モニクル以前に勤めた会社は2社とも新潟県の会社ですよね。地元にいたい思いが強かったのでしょうか?

実は、機会があれば東京で働いてみたいという思いはありましたが、たまたま新潟県の会社に縁をいただき、ずっと新潟で働き続けています。ただ、前職は農業ITサービスの事業者だったので、全国有数の米どころで、農家が多い新潟県でしかできない仕事ができたと思います。新潟県で働く意味が非常に大きかったので、結果的に新潟県で働き続けることになりました。

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CTOからのDMが入社のきっかけ

新潟でしかできないアグリテックの仕事に、やりがいを感じられていたところから、なぜモニクルに入社されたのでしょうか?

長年Twitter(現:X)を続けているのですが、数年前のある日、一通のDMがきたんです。送り主は、現在モニクルCTOをしている塚田さんで、「一緒に働かない?」とすごく軽い感じで誘われたんですよね。あまりに軽すぎて、一度目は断りました(笑)。前職にも非常に愛着がありましたし、当時は転職を考えていなかったんです。

そこからなぜ入社に至ったのでしょうか?

ずっとモバイルエンジニアをやってきたので、塚田さんのことはもちろん知っていて、十数年くらい親交がありました。年齢も近くて親近感があり、コミュニティの中の先輩であり、ロールモデルとして追いかけていた人のうちの1人だったんです。そんな人から誘ってもらえたら、当然心は動きますよね。

また、結婚して子どもが生まれてすぐのタイミングだったので、金融の会社だということもメリットに感じました。仕事をしながら自動的にお金の勉強ができる環境はすごくありがたいですし、お金については自分の人生とも切っても切れないものですから、事業内容を自分ごととして考えられたことは大きかったですね。そういった背景から、入社を決めました。

 

入社後に関わった収益計算ソフト開発のやりがい

入社してから、最初はどんな業務に関わりましたか?

最初は、モニクルフィナンシャルのファイナンシャルアドバイザー(FA)が利用する、「ADMIN(アドミン)」と呼ばれるSFA(Sales Force Automation)とCRM(Customer Relationship Management)の機能を合わせもったシステムの改修を担当しました。

その後、モニクルの管理部が主に使用する、モニクルフィナンシャルの業務に関係する収益計算ソフトウェア「ZAIMU(ザイム)」の開発を担い、今も継続しています。

ZAIMUの開発について、振り返って教えていただけますか?

ZAIMUの機能についてお伝えすると、金融商品の仲介に関連する収入の自動計算と仕訳の2つが、主となっています。

モニクルフィナンシャルでは、金融商品をお客様に購入いただいた場合に、金融機関から仲介に関連する報酬を受け取っていますが、その計算は非常に複雑です。人の手を使ってアナログで行ったら、必ずどこかで間違いが出てしまうと同時に、改ざんを許す余地があるため、システムで自動化することで解決しようと、開発がスタートしました。また、経理担当が手作業で行っていた仕訳の作業を自動化することで、売掛金を適正に管理するという目的もありました。

このシステムさえきちんと作ることができれば、会社の管理部の作業効率が上がるだけでなく、投資家や監査法人からの信頼も増すはずですし、上場を目指している弊社にとっては、避けては通れない道だと理解しました。そういった仕事だと思うと、非常に面白かったですし、やりがいがありましたね。

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具体的にはどのように進めていったのでしょうか?

私たちはスクラム開発を進めており、ドメインエキスパートとして管理部の経理担当の社員にも入ってもらい、2022年の初夏くらいから一緒に開発を進めていきました。「ZAIMU」の最初のプロトタイプは2022年の7〜8月くらいには出来上がっていて、12月に仮運用まで進み、昨春(2023年4月)からリリースしました。

開発において、どういったところに難しさがありましたか?

最初のプロトタイピングの時点で、収益を自動で算出する仕組みを検討したのですが、そこがかなり大変でした。金融機関、金融商品ごとに計算の条件が異なるため、それぞれの条件をプログラムに落とし込んで、自分たちで材料になる情報を掛け合わせて、仕組みを作りました。資料を元に、管理部の社員と力を合わせて取り組みましたが、なかなか骨の折れる作業でした。

全部の商品において、計算方法が違いますもんね。

そうですね。さらに、取り扱う金融商品が増えたり、商品改定があった場合は、新たに追加したり、変更する必要があります。そういう意味では、作って終わりではなく、アップデートし続ける必要があるというところは、難しさとも言えるかもしれません。

かなり専門的な経理の知識がないと難しかったのではないでしょうか?

実は私は趣味で簿記3級をとっていて、経理担当者からの要望について、大体理解することができたので、そこはよかったなと思いました。自慢できるほどの知識はないんですけどね。本当に偶然でしたが、趣味を生かせてよかったです。

子会社の業務改善プロジェクトで効率化を目指す 

現在の仕事についても聞かせてください。

現在は、ナビゲータープラットフォームのプロジェクトに関わっています。主に2つのプロジェクトを進めていて、一つ目が業務改善プロジェクト、二つ目が新規会員獲得に向けたプロジェクトです。

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業務改善というと、ナビゲータープラットフォームが運営しているLIMOの編集者のための、ということでしょうか?

そうです。ナビゲータープラットフォームは、始まってから10年以上の会社で、メディア運営もほぼ同じくらいの期間、行っています。現在はくらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」をはじめとする、複数のメディアを運営しています。LIMOは、月間1000万UU以上を有する国内最大級の経済メディアであり、このようなメディア運営をする編集者たちについて、どうしたらもっと効率を上げて、よりよく業務を進めてもらえるかを考えました。

まずは、編集部のメンバーから業務の中身を聞き取り業務分析をしていくと、特定の何人かに業務が集中してしまって効率が下がっている部分がちらほら見つかってきました。その改善すべき部分にフォーカスして、完全な自動化だったり、その前に半分だけでも自動化できたら、業務効率は必ず上がると考えました。現在少しずつ着手していますが、非常にやりがいを感じています。

具体的には、どのような課題が見つかっていますか?

編集者は記事を制作するだけではなく、ライターなどの業務委託のメンバーを複数管理しています。システムに入力しなければならない件数も非常に多く、そうした時間が増えることで、記事制作に割ける時間がどうしても取られてしまうという課題がありました。また、どうしても手入力なので間違いが発生しがちで、経理の方でも確認に時間がかかるという問題も発生していました。システムを使って、できるだけ手作業を減らすことが、私のミッションです。

自動化するかどうか判断については、「そのタイミングでシステムを触る必然性があるかどうか?」という問いへの答えを元に話し合っています。

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面白いですね。

本当は、「このタイミングでこれを入力してください」とお願いして、その通り動いてもらえたらいいのですが、そううまくはいきません。編集者さんの仕事は業務管理のシステムを触ることではなく、素敵な記事の企画を考えたり、出来上がってきた記事をより魅力的にすることです。そういった仕事がたくさんあるので、どうしても優先順位の低い作業は、後回しになってしまいます。ただ、本人のモチベーションがあれば、システムに触るタイミングが訪れるはずなので、それに合わせて習慣づけできるかどうかを判断基準にしていますね。

習慣づけができなさそうなタイミングのところは、できるだけ完全自動化の方に振って、いくらか習慣づけができそうなところについては、半自動化だけで済ませるような割り振りをしています。

2つ目の新規会員獲得に向けたプロジェクトについても、お話を聞かせてください。

LIMOの記事は主要ポータルサイトやニュースキュレーションアプリに配信されており、20〜50代のはたらく世代、特に女性から多くの支持を得ています。読者は多く獲得できていますが、会員獲得についてはまだまだ課題がある状態です。現在は、メルマガ会員数を増やすために、メルマガの登録フォームのリニューアルをしたり、新たなツールを開発したりしています。まだまだできることがたくさんあるので、とてもワクワクしていますね。

ナビゲータープラットフォームのエンジニアとして、これからどんなことに着手する予定ですか?

エンジニアからすると、ナビゲータープラットフォームって、”宝の山”のようなんですよね。すでに多くの読者に読んでいただいているWebメディアがあって、そこをハブとして、どうにでも展開していける状態です。

実は、これまでナビゲータープラットフォーム専属のエンジニアがいなかったんです。だから、内製のシステム部門がなかった会社に新しくシステム部門ができたというくらいの感覚で仕事をしています。だからこそ、ちゃんとプログラマーが入った方ができる部分をしっかりと担っていきたいですね。その先に、今よりももっと魅力的なビジネスができるというゴールがあるので。

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エンジニアリングマネージャーとしてモニクルで目指す未来

中川さんは、昨年11月にモニクル初のエンジニア開発部のエンジニアリングマネージャーに就任されました。マネジメントで意識していることはありますか?

ある程度自走できるメンバーに限りますが、あれこれと指示出しをしないことにしています。「この大義名分に反してしまったら、このプロダクトをやる意味がなくなってしまう」といったような、大枠で根本的なゴールだけは伝えますが、そのためにどう動くかはメンバーに任せることが多いです。その上で、メンバーの手に余る作業やチーム間の交渉といったタスクが出てきた場合には私の方で巻き取る形で、メンバーがタスクに集中するための補助を行うのが、私の好みのスタイルですね。

また、中川さんは、これまでに複数人のリファラル採用に寄与されていますが、その多くの方が、中川さんの発信を見て、応募してくださっていますよね。どのような思いで発信されていますか?

元々、文章を書くことがすごく好きで、高校生の時は毎日短編小説を書いていたくらいなんです。当時は、言い回しを調べるために常に、国語辞典と漢和辞典を傍らに置いて…みたいな生活をしていました(笑)。その小説をブログで公開していたので、書いて発信することが習慣化したとは思います。結局、それは1000日間続けました。

1000日とは、すごいですね。

その後、大学生の時にTwitter(現:X)を始めて17年以上続けています。その他にも、ブログなどでの発信を続けています。発信する時には、「相手はどんな印象を持つか?」を無意識に考えていますね。例えば相手が不快にならないように言葉選びをするとか、技術的な話をする時にも、自分自身が”技術を楽しんで書くこと”は意識していますね。

だから自分が採用を手伝ったという意識はなくて、自分が楽しんで働いていることや、モニクルはいい会社だということを伝えていたら、いつの間にか人が集まってくれたという感覚なので、これからも自分が好きな発信することは続けていきたいと思っています。

最後にこれからの展望を教えてください。

まず、直近で取り組んでいるナビゲータープラットフォームの業務改善のプロジェクトについては、より社員が効率よく力を発揮できるように、最適な社内システムを開発したいと思っています。社内の業務を分析して、課題を解決するためのシステムをゼロから作ってみたいですね。月間1000万超のUUを持つウェブメディアの編集部を支えるシステムをゼロから作れるというのは、とても魅力的な仕事なので、しっかりと進めていきたいです。

また、いちエンジニアとしては、まだクライアント技術に偏ったスキルを持っていると感じるので、もっとサーバーやインフラの経験も多く積んでいきたいですね。

本日はありがとうございました!

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