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マネイロで人気のお金の診断サービス「3分投資診断」誕生秘話
モニクル開発チーム編

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モニクルグループの株式会社OneMile Partners(ワンマイルパートナーズ)が展開するお金の診断・相談サービス「マネイロ」。

マネイロで人気の診断サービスが「3分投資診断」です。「3分投資診断」はモニクルの開発チームが個人のお客様向けにはじめてローンチした診断サービスです。

「3分投資診断」は、お客様の年齢や住宅購入希望、退職予定年齢などを入力していくことで、文字通りの3分という短時間で、将来に準備しておきたい金額とそれに最適な金融商品や運用方法を教えてくれる診断サービスです。

「3分投資診断」や、マネイロが他に提供しているオンラインセミナーなどをご利用いただいたマネイロ会員数は、6万人を超える状況となっています(2023年4月時点)。

今回は「3分投資診断」を生み出した開発チームのエンジニアである中川幸哉さんと安達雄太郎さんに開発ではどのように工夫したのか、ユーザーの方にどのように利用してほしいのかなどについて話を伺いました。

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マネイロ 3分投資診断|将来必要な資金と役立つ投資が無料でわかる

※2024年2月6日付で、株式会社OneMile Partnersは株式会社モニクルフィナンシャルに変更いたしました。

※肩書きは記事公開当時のものです。

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株式会社モニクル
コーポレートプロダクティビティチーム エンジニア

中川 幸哉 Yukiya Nakagawa

新潟県上越市出身。現在は新潟市に在住。ReactやAndroidを軸に、モバイルアプリ開発やWebサイト制作、プログラミング技術記事の執筆等に携わっている。2011年にウォーターセル株式会社の初期メンバーとして参画し、国内アグリテックの黎明期には珍しかったモバイルアプリでのサービス提供を社内外で主導した。2021年からは家庭で役立つお金の知識を学ぶために金融サービス「マネイロ」に参画し、内製社内システムによる業務効率化に携わっている。著書に「たった1日で基本が身に付く! Androidアプリ開発超入門(技術評論社)」「基礎から学ぶ React Native入門(翔泳社)」他。会津大学コンピュータ理工学部卒。
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株式会社モニクル
マネイロチームエンジニア

安達 雄太郎 Yutaro Adachi

大学卒業後、大手SIerに入社し、システムエンジニアとして客先常駐でのシステム開発を経験。その後、スタートアップに転職し、ソフトウェアエンジニアとしてReactを使用したフロントエンド開発からRuby on Railsを使用したバックエンド開発まで幅広く経験。2020年に株式会社OneMile Partners(現:株式会社モニクルフィナンシャル)に参画し、社内向けCRM・SFAシステムの開発やマネイロの立ち上げ・グロースに従事。

「3分投資診断」はもともとはプロ向けツールだった!

はじめに、中川さんと安達さんの開発チームでの役割について教えて下さい。

中川:私はワンマイルパートナーズのファイナンシャルアドバイザーがお客様との面談する際に使用する、ライフシミュレーションツールを開発しています。

「3分投資診断」はその社内向けツールを一部簡便化して開発をした経緯もあり、開発では計算ロジックを担当しました。

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安達:私はWebサービスであるマネイロのシステムを担当していて、マネイロへの集客をはじめとした一般のユーザーとの接点が多いマーケティング周りの開発を担当しています。

「3分投資診断」では中川さんの扱っていた計算ロジック以外の質問ページや結果ページなどのUI(ユーザーインターフェース)周りの開発をしました。

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もともと一つのチームとして「3分投資診断」の開発を始めたわけではないんですね?

安達:はい。

「3分投資診断」リリースに至るまで、マネイロへの集客ではいろいろと試行錯誤していました。当時は、CTOの塚田さんがマーケティングも担当をしていたこともあり、開発チームも別の開発プロジェクトを走らせながら、マーケティング施策から新たに出てくるプロジェクトを割り込ませながら開発に取り組むという状況でした。

そうした中、マーケティング施策の開発スピードを上げたいという要望があり、社内向けシステムの開発チームとマーケティング施策の開発チームの2つに分かれた経緯があります。

中川:「3分投資診断」は社内システムの機能とユーザーに直接触っていただくUIという二つの要素が重なり合ったプロダクトでしたので、最終的に2つのチームのメンバーが合流して開発することになりました。

 

開発中はエンジニアもユーザー目線でフィードバック

「3分投資診断」はどのくらいの期間で開発したのでしょうか。

中川:プロジェクトとしては2021年10月下旬にスタートして、お客様が使えるようになったのは2022年1月下旬だったと思います。開発期間としては正味2か月くらいではないでしょうか。ただ、企画から含めると、全体で見れば半年程度のプロジェクトではありました。

プロダクトとしての「3分投資診断」は2021年12月には概ね完成していたと思います。2022年1月はプロダクトのブラッシュアップをしている状況でした。完成した後も数百パターンをテストしたと思います。

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2ヵ月と聞くとかなり短期間でリリースができたと思うのですが、その辺りいかがでしょうか

中川:外部委託して開発を進めていたら2ヵ月という期間ではできていないでしょうね。

安達:UIは一時期、毎日直していましたね。

中川:計算ロジックも原田さん(株式会社モニクル代表取締役CEO)と週2-3回の頻度でミーティングし、原田さんからもらったフィードバックを1-2週間かけて修正していました。

安達:開発途中ではエンジニアも具体的に数字を入力して結果検証をしていました。「あれ、結果がおかしいな」と思う結果が出た場合には、原田さんや瓜田さん(株式会社モニクル執行役員COO)に質問をしていました。

僕らエンジニアはお金のプロではないので肌感覚はないと思っていたのですが、「年金の金額ってこんなに少ないですかね」などユーザー目線で気になった結果は役員に問い合わせていました。

中川:外部に業務委託していたら、モニクルのエンジニアから出てきたような指摘は都度都度は出てこないでしょうし、開発現場で修正点などが明らかになったとしても発注元に「全部決めてから修正依頼を出してくださいね」となると思います。

エンジニアとしてヒットの手ごたえがあった

「3分投資診断」を開発してみての感想はいかがでしょうか。

中川:開発途中で驚いたのは、計算するのに必要な税制やルールがとても多かったことです。

計算ロジックはパラメーターとパラメーターの組み合わせです。自分で開発しながら「こんなユーザーもいるのだろうか」と思うくらい、多様な組み合わせになっています。

これまで様々なアプリを作ってきましたが、ここまで複雑なのは珍しいなと思います。

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リリース後の反応はどうでしたか。

安達:「3分投資診断」をリリースして多くのユーザーに使っていただくことで「ヒットした!」と手ごたえを感じました。マーケティングで試行錯誤していた中、当たったプロダクトを生み出せたことで、「このプロダクトを改善していけば先がある」と思えるようになりました。

開発チームの雰囲気もかなり明るくなったし、自分たちのプロダクトが経営にインパクトが出せていると実感ができてうれしかったです。

このプロダクトの開発でいろいろと経験ができたので、今はちょっとしたことでは慌てなくなりました(笑)

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「3分投資診断」を自分で使ってみての印象はいかがでしょうか。

中川:素直な感想として「老後2000万円問題」とはいうけれど、2000万円では全然足りないなぁと思いました。ただ、つみたて投資の資金を複利で運用することで2000万円以上を準備することができることが分かるので悲観的にならずにすみます。

安達:将来資金を考えるにあたって、住宅購入や介護、そして引退年齢が大きく影響するというのがわかりました。こうした要素は自分がライフプランを考える上でも参考になりました。

リリースをして改善点などは見つかったのでしょうか。

安達:当初の開発をフェーズ1として、リリース後はユーザーや社内の反応を元にアジャイルに対応し、フェーズ2として改修を進めていきました。

私もフェーズ2からは計算ロジック開発には参加しているのですが、たとえば家族がいる場合のパートナーの引退年齢なども考慮してそれぞれに必要な資金を算出するなど、計算結果の精度を上げていきました。

計算ロジック以外でも、チュートリアル機能、回答内容のバリデーション、結果画面の構成見直し、回答画面の質問の細かな文言変更などUI面での改修も進めていきました。

そうした中、計算結果の精度を更に上げるためのアイデアも出てきたのですが、瓜田さんからは「それ以上入力項目を増やしたら3分で済まなくなる」というUX(ユーザー・エクスペリエンス)の観点から折り合いをつけることもしました。

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開発者からユーザーへのメッセージ

「3分投資診断」をどのような方に、どのように利用してほしいでしょうか。

中川:20、30歳代の人に使ってほしいなと思います。老後の将来資金等が心配になってくるのは40歳代以降かもしれませんが、「3分投資診断」の計算ロジックを開発した人間からすると、資産形成は複利効果が働きやすい若いうちに取り組んでほしいなと思います。

老後にいくらかかるかを知ると悲観的になる人もいるかもしれません。ただ、入力項目を変えていろいろな計算結果を知ることができますので、自分ができることは何かが見えてきます。時計の針を戻すことはできないので、今準備できるところから始めてもらえるといいなと思います。

安達:診断ツールは無料で利用できるので、一つの計算結果に一喜一憂しないで、様々なパターンを試してほしいなと思います。

たとえば、若い世代だとFIRE(Financial Independence, Retire Early)に興味がある人も多いかと思います。FIREする、しない前提で、今自分にどのような選択肢があるのかも知ることができたりします。この診断ツールで、自分の選択肢を見出してもらえるような使い方をしてもらえるとうれしいですね。

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本日は長時間ありがとうございました。

中川:お疲れさまでした。

安達:こちらこそ、ありがとうございました。

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