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くらしとお金の経済メディア「LIMO」が目指す新たなサービスとは|特集|モニクルプラス

作成者: モニクルプラス編集部|2024.01.18

株式会社モニクルは、「自由な発想で、くらしとお金の新しい価値を創造する」ことを目指して2021年10月に創業しました。モニクルは、株式会社ナビゲータープラットフォーム(以下ナビゲータープラットフォーム)を含む2社を率いるグループの持株会社であり、グループの司令塔として機能するとともに、ITプロダクト開発などを行っています。

ナビゲータープラットフォームは、くらしに関する「お金」の情報をもっと身近に、より深く理解してもらうために「LIMO」(リーモ)という経済メディアを展開しています。既存の経済メディアの読者層に限らない多様なユーザーに愛読いただいており、月間のユニークユーザー数は1200万人を超えています。

今回は、LIMOを軸とした今後のサービス展開について、ナビゲータープラットフォームの泉田良輔代表取締役と塚田翔也執行役員CTO、そして當瀬ななみメディア事業本部・事業戦略企画推進室長に語っていただきました。対談の様子をお届けします。

タスクベースで関わる心強いエンジニアの存在

ナビゲータープラットフォームが運営しているくらしとお金の経済メディア「LIMO」について、どのように運用しているのか、教えてください。

泉田:少し遡ると、ナビゲータープラットフォームは2013年に創業し、2015年にLIMOの前身である「投信1」を公開しました。それから「投信1」は2018年にリブランディングを行い、「LIMO」になったという経緯があります。

メディアの運用においては、外部ベンダーのCMS(コンテンツ・マネジメント・システム)を使っています。そのCMSは手軽に操作することができ、運用は編集者だけで行えています。

當瀬:そういった背景もあり、これまでナビゲータープラットフォームでは、社内にエンジニアを置かずに、メディアの運用を行ってきました。必要に応じてエンジニアの力が必要な時には、親会社のモニクルのエンジニアにタスクベースで依頼しています。

くらしを支えるサービスの実現に向けて

今後、LIMOを起点として、どのようなサービスを考えていますか?

泉田:現在、メルマガからアンケートを集めており、読者の方の声を生かしたコンテンツ制作に取り組んでいます。今、ニュース制作の現場では、体験談を届けることの重要度が高くなっているんです。体験談を届けられるかどうかが大きな差になっています。

LIMOは、今まで一次情報をわかりやすくお伝えすることに特化してきましたが、今後はもっと読者に寄り添ったコンテンツをお届けしたいと考えています。たとえば、「お悩み相談」って他のメディアでもすごく需要がありますが、そういったコンテンツの制作も、今後積極的に取り組んでいきたいです。

當瀬:
例えば、昨年12月にはLIMOで「【独自調査】60歳代以上「貯蓄3000万円以上」は何割?「やっておけばよかった後悔」貯金だけじゃ無理、20代からはじめていれば…」を発表しました。メールマガジンの会員様向けに、「貯蓄額と老後資金で後悔したこと」についてアンケートをとり、その結果をまとめました。

塚田:そういえば、マネイロもプロダクトドリブンで始めましたよね。メルマガは後からついてくる部分だったと思います。そう考えると、まずはアイデアを実装して、それからサービスとして必要な要素を追加していくのも良さそうですよね。

當瀬:
例えば、アンケートについても、回答してくれた人に対してリワードを自動で付与するなどして、回収率を上げることも重要ですよね。そういった施策を今後とっていきたいと思っています。

メルマガの購読者数を増やすためのアイデアからどんどん発展して、LIMOのテーマである「くらしとお金」に関するサービスやアプリを作ったらいいんじゃないか?!などと、公開できないアイデアも含め、会話が盛り上がりました。

塚田:こういう議論って、エンジニアがいた方が本当に進みやすいですよね。多分今僕がいなかったら、話が進んでいかないと思うので。「その企画、いいよね、いいかもね」で終わってしまうところが、「それはこういうふうに作ったらいいじゃないか」って。言えるのが、内製のエンジニアが存在する意味だと感じています。

どんどんアイデアが出てきますね。「くらしとお金の経済メディア」だからこそ、顧客に近い立場でのサービスも作っていけそうですよね。

泉田:そうですね。くらしやお金に関係がないという方はいらっしゃらないと思うので、そういう意味ではかなり多くの方に向けたサービスを今後展開できるかなという期待もありますね。

実は、モニクルの子会社でもある株式会社OneMile Partners(以下ワンマイルパートナーズ、現:株式会社モニクルフィナンシャル)も、ナビゲータープラットフォームが運営していたメディアの読者の声がきっかけで立ち上げました。

どういうことでしょうか?

泉田:以前、当社で個人投資家向けにLongine(ロンジン)というメディアを運営していました。その読者向けに「泉田塾」という株式調査に関する塾を開催していたことがあります。塾の参加者から投資のアドバイスをしてくれるサービスが欲しいという強い要望があったので、「そんなにニーズがあるのならば作ってしまえ」ということで作った会社がワンマイルパートナーズ(現:モニクルフィナンシャル)です。

CTOの塚田は、ワンマイルパートナーズ(現:モニクルフィナンシャル)のミッションに共感してくれて参画してくれたエンジニアです。ワンマイルパートナーズ(現:モニクルフィナンシャル)はナビゲータープラットフォームとは全く異なる事業内容だったので別会社にしましたが、当社が読者との接点があったからこそだといえます。メディア運営を通じて読者とコミュニケーションをとることで、アイデアは日々わいてきます。

當瀬:私自身、これまで複数社で新規事業やプロダクトの立ち上げを経験してきたのですが、既にある程度うまくいってるスタートアップであっても、単一プロダクトから別のプロダクトを生むのはすごく難しいと感じています。単一プロダクトの焼き直しや類似サービスにとどまってしまいがちです。いきなり新サービスを作るのは難しいですが、ナビゲータープラットフォームであれば、これまでの知見を生かしながら、約10年間続いてきたメディアを基盤として、さまざまな展開が考えて行けるのがいいなと思っています。

アイデアを実現させる”具現化”が今の課題

では、現状の課題としては、どのようなものがありますか?

當瀬:今の親会社のモニクルのエンジニアにタスクベースで依頼する体制だと、なかなかやりたいことがすぐに実現できず、もどかしい思いをすることもあるのが正直なところではあります。当社は専従のエンジニアがいないため、やはりタスクベースだと、なかなかスピード感が出せないんですよね。もっとプロジェクトチームの一員として、同じ目標を共有しながらやっていける内製エンジニアも含めた開発体制づくりが今の課題ですね。

塚田:
現状だと、「いつまでに対応お願いします!」と連絡がきて、「対応完了しました!」っていう感じのやり取りですもんね。



泉田:
そうですね。さっきも話していたように、アイデアはたくさんありますから、課題はそれをどうやって形にするかなんです。

當瀬:ワイヤーフレームとプロトタイプは私が作れるので。

塚田:秒で作れますよね(笑)。

當瀬:秒で作れるんですよ。それはちょっと大袈裟ですけど(笑)。でも、やっぱりアイデアはたくさんあって、設計できるリソースは社内にあるので、ぜひナビゲータープラットフォームでも専属のエンジニアがいればなぁと思うことはよくありますね。

タスクベースからインハウスへ サービスの転換期

ナビゲータープラットフォームで求めるエンジニアの要件ってどのような感じなのでしょうか?

當瀬:今の私たちの事業フェーズだと、やりたいことの理念が通じ合えていて、実現したい世界に向かって「自分はこういうことができます」というコミュニケーションが取れる方と一緒に働きたいなと思いますね。これまで他社でもエンジニアと働いてきて感じるのは、優秀なエンジニアほど、この言語じゃないと嫌だなどと一切言わないんですよね。プロジェクトの技術スタックに合わせて、「ここから入ります!」みたいな感じで、本当に頼りがいがあるんです。そういう方と一緒に働けたらいいなと思います。

塚田:今って、サービスとしてはほぼ0→1(ゼロイチ)に近いフェーズなんですよね。だから、やはり新しいことをやりたいエンジニアにきてもらえたらなと思っています。



泉田:ただ他と違うのは、LIMOの持つ1200万人という月間ユニークユーザーに向けてゼロイチの新規サービス作りができるというところですよね。すでに基盤があるところで、いろいろと新しいことを試せる環境は他にはないかなと思います。

當瀬:しかもメディアのジャンルもお金だけではなく、ゆるめのコンテンツやおでかけ記事もあるので、さまざまなジャンルで試せるというメリットもあると思います。私自身、ナビゲータープラットフォームがいいなと思ったポイントは、LIMOで扱うコンテンツのジャンルの多さだったんです。多種多様なサービスを作ったり、サービスに関わったりする機会が作れる基盤があるっていうところは、大きな魅力でしたね。

泉田:さっき塚田さんが言ったことに近いかもしれないですが、「新しいサービスを作るプロセスがコーディングだ」って言ってくれるような人がいいなと思っています。与えられた仕事をやるのではなくて、自らアイデアを出せる方が向いていると思います。うちの会社って、失敗しても全然何も言わないんですよ(笑)。もちろん、失敗の分析はするし、二度と同じ失敗をしないようにはしますけど、何よりも新しいアイデアを出して、実行していくことの方が付加価値が大きいと考えているんです。どんどん根拠がなくてもいいから、アイデアを口に出せて、手が動かせる方と一緒に働きたいですね。

當瀬:いきなり「もう作っちゃいましたよ」と言ってこられるような、手を動かすのが本当に早いエンジニアの方っていますもんね(笑)。

泉田:そして、何よりも「くらしとお金に関わるサービスを作りたい」と考えている方と一緒に働きたいですね。そして、同じ方向を見て進んでいきたいです。やりたいと思った時に、すぐにできる環境があるので、「やりたい」って言ってもらえれば、「やろう、やろう」ってなりますから。

塚田:そういう動きができるのが、スタートアップの魅力ですよね。ただ単にゼロイチではなく、現行でユーザー候補がかなりいらっしゃる状態から新しいサービスを作れるって絶対に楽しいと思います。自分で言うのもなんですが(笑)。

泉田:メディアの会社から、サービスの会社への転換期に、一緒に働ける方との出会いが楽しみですね。

本日はありがとうございました。

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